虎ノ門琴平タワーと金刀比羅宮

東京虎ノ門にある琴平タワーと金刀比羅宮です。シンプルモダンでできる限りディテールを見せないミニマムな琴平タワーと金刀比羅宮の対比は、面白い組み合わせなのです。デザインする時、中途半端なモダン建築は別にして、昔からある金刀比羅宮に徹底的に反対のシンプルなデザインとするのか、あるいは、金刀比羅宮になじんでいく威厳あるデザインとするのか、必ずある二つの選択枝。この場合は、前者を選択しました。 この方が、最新オフィスとしての機能にマッチしていますし、威厳ある寺社建築の存在感を逆に引き出させることに成功しています。 通りからオフィスのエントランスホールを抜けて神社に行くアプローチも面白いです。変に凝ったデザインよりも飽きのこない何もないデザインの方がこの場合は正解かもしれません。