ファサード

今日は天気も良く、散策には適した日和でした。銀座を歩いていて、空の青さが美しく、ビルを背景に写真を撮っていましたが、最近はそのファサードの表層意匠が凝ったもの、建物全体が有機的に曲がったものが多く見かけられます。なんとなく珍しいのですがすぐに混沌とした街並みに溶け込んでしまい、珍しくも何ともなく感じるようになってしまいます。 友人の建築家から今の建築の流れは、生物的か静物的かの方向にあると聞いて、なるほどと思いました。CADを用いていろいろな形も実際に構築できますし、様々なファサードも実現できるようになりました。自然界には直線は無く、曲線・曲面で構成され、それら自然界の形からヒントを得ながら建築にも積極的に取り入れ構造計算し、ダイナミックな空間を実際に建築できるところまで来ています。もう一つの考えは、静かな佇まいの中でも、今までの近代建築に無い要素、形態をわずかづつとりいれながらどこか変化の感じる静かで豊かな空間を構築する方向。私としては、静物的な建築が好きですし、これからもその方向に進んでいこうと思いますが。