群馬県立近代美術館

群馬県立近代美術館で開催中の建築家白井晟一展に行ってきました。 群馬県立美術館は、磯崎新氏の設計で、1974年に竣工し増築改修により今に至りますが、その空間の豊かさと存在感は、出来た当時と変わりません。 12m角の立方体フレームを建築モジュールとして、連続する形態を持ち、世界をめぐる美術品が一時ストックされる港としての空間として考えられています。 エントランスホールは、大きな吹抜けであり、各展示室も光が上手く取り入れられ気持ちよく展示品にふれることができます。ホールはスケールが大きいスクエアーな空間なのですが、光の抜けがあり、連続性のある視界の拡がりがあるため飽きがきません。 県の森にもしっかり開かれ、その景色を存分に取り組んでいます。 2階へと登る階段のアイストップには光が差し込む螺旋階段が見え、上昇感と期待感が交じる劇的空間となっています。