フランク・ロイド・ライト 落水荘(3)

低い天井の玄関から内部に入ると入口部分は、少し低くなっていてそこから階段で3段上ると石の床が拡がり、視界が180度開けます。 低い本棚の向こう側はガラスのトップライトがあり、ひときわ明るくなっています。天井は、低くそのために目線がそのまま外部へと繋がっていきます。 視線は、水平方向に伸びる横連窓の開口から見える外部の緑へと注がれていきます。流れるような空間。 奥には広いバルコニーが連続して続きます。石の床もそのままバルコニーへと続きます。 更に視線を右に廻していくと、暖炉があります。この暖炉の下の床は、以前からそこにあった岩がそのまま露出しています。 暖炉から玄関方向を振り向いたショット 座って寛げるスペースがコーナーコーナーに取り付けられています。 左奥の3段下がったところが玄関。右には光溢れるスペースがあります。 暖炉の右奥のコーナーは、ダイニングスペースです。 家具は、ほとんど造り付け家具で、ソファーや椅子は低く抑えてあります。 これだけの大空間にしては天井は低く、間接照明の部分が少し高くなっている程度。座った時に非常に落着く感じで、日本の和室の感覚があります。 ダイニングコーナーはしっかりと重厚な壁で囲まれ、その他の部分は全て解放されいます。ワンルームですが非常にめりはりがあって飽きません。 このライトの空気が流れていくような解放空間は、気持ちが良かった!