フランク・ロイド・ライト 落水荘(8)

2階メインベッドルームに隣接するドレッシングルームです。暖炉とデスクがあり、床から天井までのコーナーサッシが建物全体の大きなデザインファクターになっています。 床まで開口にすることで、外に飛び出すような感じを受けます。 窓の開口にあわせて造りこまれた机。窓と机の両方を引き立たすデザインです。ガラスと机をくっつけると、簡単ですがそれでは床から天井まで続くサッシの意味が薄れてしまいます。こうすることで、サッシのコンセプトは生きてきます。窓をあえて内側に開くという行為を持たせたことで、このデザインは機能的にも意味を持ちます。 コーナーのサッシは、このように開きます。コーナー部分をいかに重要視しているかがわかるデザイン。 外に開くのですが、このコーナー部分には必要最低限の線しか入らないように工夫し、徹底してこだわっているのです。 ドレッシングルームからテラスへ出たところ。 階段は、3階のカウフマンジュニアの部屋へと上がるもの。 同じテラスから1階のリビング・テラスを見下げたショット。 ドーンとスラブが川の上にはね出しているのが良く解ります。