フランク・ロイド・ライト 落水荘(9)

2階のテラスから外部の階段を昇り、3階のカウフマンジュニアの部屋へ入ります。 まず、多くの本の壁で囲まれたライブラリーと、暖炉の部屋が迎えてくれます。 2階と同じ開口部。ここの石の壁につきささる部分は、ガラスがそのまま石の目地に食い込んでいます。枠を廻さず、そのままガラスの壁としているのは、ここでは、壁の存在を無くしたかったからでしょう。あくまでも部屋と外部が繋がっていて、その間には本当は何も存在しない。そこを目指したディテールです。 小さなドアからベッドルームへと向かいます。 天井は、1900mmの高さ。左は、2階へと降りる階段です。このスケールだと1900の低い天井もうなずけます。 一番奥に壁に囲まれたベッドがあります。 とても落着いたルームなんです。 勿論3階のこの部屋にも大きくはね出したテラスがあります。 結局本棟には2階にメインとゲストのベッドルーム、3階に一つベッドルームがあるだけです。この後紹介しますが、敷地の上にさらにゲストのための棟が作られています。プライベートな部分はぎゅっと凝縮して解りやすいのですが、バルコニーやパブリックのリビングは、少し広すぎるような感じがします。

この投稿へのコメント

  1. 石やのよっちゃん said on 2011年2月20日 at 7:11 PM

    こんばんわ。自分の目で石材の部分を良く見てみたいです。この雰囲気を出す為には石も相当重要な要素ですよね。ピッツバーグから輸入すると同じものはないですが、近いものは有るようです。でも日本にもいい石材が有りますので、もし石のことで何かありましたら、お声をかけてください。
    設計した作品全体に富田さんのやさしさと思いやりがにじみ出ていて、ゆっくりとそういう家で過ごしたいですね。群馬へお越しの節は是非よってください。
    お待ちしております。

  2. ひげのヒデ said on 2011年2月21日 at 1:20 AM

    コメントありがとうございます。石は、よっちゃんが以前言われていたように地球の一部ですから、やはり石のそばにいると心が落着き、何か力をもらうのでしょうね。じっくりと又石と取り組んで建築を建てたいと思います。やはりそれなりの敬意を持ちながら、その物の持つ良さを最大限に表現できればと思います。またご一緒しましょう。