石という素材は、日本では最も高級な仕上げ材の一つです。従って安易に使うものではなく、使い方もその石の持つ特性、美しさを最大限に表現してあげたいところです。 暖炉の床に用いたのは、琉球石灰岩の磨き仕上げ。そして暖炉の周りは火に強い大谷石。 大谷石は、フランクロイドライトの旧帝国ホテルに装飾された形で使われましたが、質感も加工のしやすさも優れていて、好きな素材です。 琉球石灰岩も以前ブログでも紹介しましたが、サンゴ礁のかたまりが大理石になる一つ手前の状態の石で、適当に穴が空いていて、珊瑚や貝が残っていたりしてこれまた趣きのある美しい素材です。 柱の角の部分で継ぎ足さず、無垢材を掘りこんでL字型にして積んでいます。 石は厚みが大切で、薄ければタイルを使った方がよいと思います。