高台寺 遺芳庵 可愛らしい茶室

京都に法事に行きましたが、そのちょっとした合間に東山を急ぎ足で見てきました。今回は高円寺。秀吉の正室北の政所が眠るお寺です。 まず、入口を入ったところにある小さな茶室遺芳庵が目に留まります。 田舎風の素朴な材料で作られる草庵風の茶室。 いろいろな素材が外観上混在していますが、決してバラバラでは無く、プロポーションも良くまとまっています。特に屋根の意匠が素晴らしい。使われた素材が全て自然素材なのでまとまって見えるのでしょうが、実に可愛らしい建物なのです。 江戸時代の豪商灰屋紹益が、夫人を偲んで建立した建物だそうで、壁に大きく空けられた吉野窓と呼ばれる丸窓が特徴。 この吉野窓は外は全くの円ですが、内部から見ると下端が水平となっています。吉野太夫が好んだことからこの名前があるそうです。 何となく気持ちを緩んだものにしてくれる丸窓。今設計中の建築にも取り入れたいと思っています。 これだけ大きな丸窓は、その建築の意匠的特徴を決定づけるものになりますね。

この投稿へのコメント

  1. 鳥海です。 said on 2012年6月27日 at 10:42 AM

    いや、素晴らしいですねー。
    最近茶室 やってませんね。こうゆうのやりたいです。