ベネッセミュージアム宿泊施設オーバル 水を湛えた静寂な空間

数ある安藤建築の傑作の一つであることは間違いないオーバル。ここまで辿り着くまでの動線の豊かさ。そしてこの水を湛えた楕円形の静かな空間。見事だと思います。 完全に壁に囲まれ、楕円形の水盤から漏れた水が心地よい音を奏でます。 ここでしばらく物思いにふけるのも良いなーと感じるスペースでした。 一部放たれた開口を進みます。 一度下がり、再び石の壁に沿って上がって行きます。 そして建物の屋上へと昇ります。 屋上は緑化されていて、廻りの自然に完全に溶け込んでいました。 屋上からは360度視界が開かれ、瀬戸内の島々が迫ってきます。 まさに自然と一つになった名建築ではないでしょうか。