ジェフリー・バワ ルヌガンガ(1)バワの理想郷 エントランスコート

ジェフリーバワが手掛けた庭園と建物が一つになった理想郷ルヌガンガに到着です。建築家になる前の1947年に購入。それから50年にわたり、建物や庭園に手を加えこの形になりました。広大な敷地に点在する建物も一つ一つがその際のバワの考えを反映したものです。バワはいろいろな物件を設計するにあたり、このヌルガンガでためしたいくつかの手法を用いています。 まずは、アプローチから。 土の道を進みますと、少し奥まったところに門があります。 そこから両側森の道を進みますと、視界が開けエントランスとなります。 まず目に留まるのが階段とそれに続くベンチのある休憩室。ちょっと茶室の待合のような感じでしょうか そしてそれに続くガラスルームと呼ばれるブリッジ状の建物が見え、連続した大きな屋根が迎えてくれます。良く見ますとグラスルームの半分は外が良く見えるように屋根の出が少なく、のこり半分はこの大きな屋根裏が室内から見えるというもの。解放された部分と大屋根に囲まれた部分と2つの要素から成り立っているんですね。 ピロティーのように建物が持ち上げられていて、その下をくぐって中へと誘われます。柱の向こうには大木。グラスルームの門型のむこうには、また別の建物の屋根が見えます。人を気持ち良く迎え入れる建築群 大屋根の下のベンチ。あちこちに座れるベンチが設置されています。その場その場でいろいろなことを感じられるように。