2015年記憶に残る建築ベスト3 ジェフリーバワの建築はやっぱり良かった

今年もあと2日。今日は今年見た建築の中で今も鮮明に頭に残っている建築ベスト3を思い起こしてみたいと思います。建物の良し悪しはその建物の建っている場所に出かけて、環境や立地条件を肌で感じ、建物の中に身を置いてはじめて自分なりの価値判断で解るものです。これは決してバーチャルではわからないし、写真でもわからない。やはり人間の五感で感じないとダメなんです。5月に訪れたスリランカは温暖で緑も多く、ジェフリーバワの設計した建築はどれも環境が抜群で、気持ちの良いところばかりでした。都心の住宅やレストランもそれなりに一番落ち着くような土地の利を感じました。建物はモダンな近代建築なんですが、廻りの環境を見事に建築に取り入れ、心から癒される空間をつくりだしていました。建物は主張せず、それでいて存在感がある。中庭、パティオを介して建物のど真ん中に自然を取り込む。廊下など移動空間が楽しいし、リビング・ダイニングのじっと佇む場所も安心感がある。見習うとこと満載の建築群でした。 まずはカンダラマホテル。何と言いましてもジャングルに埋まるようになっている建物。そして湖と一つになるインフィニティプールに感動 次にライトハウスホテル。エントランスから円形の階段を昇ってきて目の前に広がるインド洋を見た時の感動は忘れません。 内部の廊下と中庭そして建物の関係性も実に見事 部屋のインテリアも良かったし、海が見える窓の取り方も素晴らしかった。 海へと抜けるプールとその前にある水盤のあるパティオ。こんな空間を作りたいと思うそのものがここにありました。 以前はバワの事務所として使われ、いまではレストラン・ショップとなっているアルフレッド・ハウス・ロード2 狭い入口を抜けると水盤のある中庭に入り、そこから奥にいきますと、レンガ壁で囲まれたパティオ。いまではそこで食事を楽しめます。 歩いていく度に場が次々と展開して本当に楽しい建築 ベスト3と言いながらまだまだあるのですが、バワ自宅33番レーンもやはりすごかった。白い空間に落ちてくる光の美しさ。選び抜かれた調度品。目線の先に見える彫刻的な中庭 どれもが、また訪れたい建物ばかりです。 来年もまた多くの名建築を訪れ、感動したいと思います。