今読んでいる本1 ある日の村野藤吾

村野藤吾さんの建築は今みても本当にカッコよく、見習うべきところも多くいつも感動しています。ご本人の本も読みましたが、普段はどのような建築家だったのか。雲の上にいるような存在なのでその内的なものまではなかなか解らなかったのですが、孫の村野敦子さんが書かれた「ある日の村野藤吾」と言う本は、村野さんが93歳で亡くなるまでのいくつかの手紙を記載したもので、そのエネルギーの強さ、建築家としての苦悩、所員や施主に対する考えの断片を知ることができる本当に貴重な本だと思います。 80歳を過ぎてからもあくなき探求心。徹底したこだわり。そして海外に建築を見に行く謙虚さ。そもそもその年になりますと今自分が抱えている建築計画に対して、参考になる建物をわざわざ海外へ行って写真を撮りまくり、感動し、確認するというエネルギー溢れる行動力に驚かされました。 私も死ぬまで現役を目指していますが、まだまだ青いなーと思った次第です。