高知県竜串 海のギャラリー コンクリートの2つの折版屋根が見事な貝の博物館

今回の建築の旅で最も感動した建物が、この海の博物館です。設計は林雅子。 地元の洋画家黒原和男氏の貝の膨大なコレクションを一般に公開するために造られた貝の博物館。場所は、高知県の景観名所でもある竜串海岸に向かう途中にあります。まずは、外観。貝殻から連想した折版屋根の力強い建築が、2つそれぞれ独立して対峙し、その間をドーム型のトップライトが繋ぐという構成。ズバッと通る軸線が見える建築です。 アプローチ。 と言っても原っぱみたいなところにさりげなく置かれていました。 端部の屋根の形態は、力強く印象に残ります。 少し離れてこの海のギャラリーを横から見ると、まさに屋根の建築 屋根の構造形態がそのまま表現として表れています。 嘘のない建築。すなわち構造の持つ力強さをそのまま素直に表現しています。しかも美しい ズバッと切り取った端部 玄関側と反対側のファサード 軸線が明快。 こちらから見ますと、2つの屋根とその間のアクリドームのトップライトという構成がよりはっきりわかります。 まっすぐに伸びる階段も軸線を強調しています。 トップライトは、軽快であり、2つの屋根は構造的に完全に分かれていることがこれで解ります。