仁和寺 御殿  次から次へと場面が展開する廊下の建築

仁和寺御殿は、明治に再建された建築ですが、5つの棟とそれを繋ぐ廊下の素晴らしい日本建築だと思います。廊下は、ただ建物と建物をつなぐだけではなく、折れ曲がり、上がり下がりを行い、その場その場でいろいろな場面を見せてくれます。中庭や庭との関連性を考えつくされた配置であり、廊下を歩くときには四季の移ろいや、風、光を感じ、半外部の空間を飽きることなく移動することができるのです。