清家清 齋藤助教授の家 縁側が生む開放的な空間 日本の家展

近代美術館で開催中の日本の家展の中に、実寸大の斎藤助教授の家が展示されていました。設計は日本を代表する建築家の一人である清家清。実にシンプルかつモダンな平屋。開放できる大きなサッシ。庭まで続く低い天井と庇、そして連続するテラス。ワンルーム空間の中のリビングとダイニングとベッドルーム。ちゃぶ台のような使われ方もできる動く畳。今でも十分感動するスケールとコンセプトを持つ家です。 この写真も驚きです。 斜めの敷地に浮いて飛び出しています。 これが1950年台の家ですからね。 プランはシンプル。使い勝手が良さそうです。 断面図 やはり建築は五感で感じるもの。 スケールとコンポジションが、建築の良し悪しを支配します。 居間の庭側にある縁側が効いています。縁側のそとには、引き戸のサッシ。 居間そして、縁側、さらに跳ね出した床と、自然との間にいくつかの領域があることで、空間の深さを感じることができます。日本の伝統的な建築からヒントを得た、素晴らしい住宅。 移動できる畳は、子供の遊び場にもなるし、ちゃぶ台にもなるし、お茶を頂く床にもなるし、オールマイティーの動く床 和室から、居間を見たところ 和室の閉じる、開く空間もやはり便利ですね。 改めて、日本建築の良さを認識させられました。