坂倉準三展

建築家坂倉準三の没40年の回顧展が、鎌倉の神奈川県立近代美術館で行われました。コルビジェの弟子から始まり1937年パリの万国博覧会日本館から新宿渋谷の都市計画に至るまで多くの建築を手掛けた建築家です。 神奈川県立美術館は、久しぶりに見に行きましたが、わくわくさせるアプローチ、中庭やテラスから外部を取り込み自然と一体となる空間など、まったく古さは感じられません。 特に2階から階段を下がって、半外部の展示テラスへと導かれる構成や、池を取り込んだテラスは、とても解放感があり気持ち良いの一言です。 池の波紋が広く突き出た軒天井に映り込みます。 自然を取り込む。構造を表す。無駄のない構成。自由な平面等は、日本の昔からの建築の特徴ですが、それらに空間の流動性とボリュームを付け加え、変化に富んだ場を作っています。