曲医院(クリニックリノベーション)

POINT
リビングの延長のような明るい待合室をもつクリニック
患者第一主義をそのままインテリアに表したクリニック
安心してリハビリが行える落着きのあるクリニック

新宿荒木町で循環器を中心に内科、外科、小児科を営む診療所のリノベーションです。

患者さんへの往診の関係で、休日が連続する5月連休を工事期間に定め、トータル17日間で全てを改修するという スケジュール的に非常に厳しい工事でした。設計には十分な時間をかけ、今までの不具合を全て解消し、使いやすく 親しみの湧く診療所を目指しました。無機質で冷たい診療所や病院から抜け出し、心が休まり、リラックスできるリビング のような診療所としました。大きな窓から光を採り入れる明るい待合、プライベートな診療を安心して受けられる書斎の ような診療室、リラックスして点滴治療を行なえるリハビリ室と、患者重視の癒しの空間になりました。

まがり医院 http://magari-iin.com/

診療所の改修

今までの不具合を全て解消し、全く新しいコンセプトで作りなおすのが本当の意味でのリノベーションです。

エントランスが暗い。待合が小さくて患者さんが並ぶ。受付からも視線が届かない。診療室の収納が不足等々の機能を整理をすると共に 患者さんを暖かくを迎え、気持ちよく診察やリハビリを受けられる環境作りを目的にしました。

土足利用の診療所

以前は、靴を脱いでスリッパに履き替えて診療を受ける方式でしたが、土足利用に変えました。 これは、患者さんの面倒を一つ省くということや、スリッパの衛生面からの発想です。 床は、土足にも充分対応できる耐磨耗性、耐耐水性の高いカーペットを使用。薬品もいくつか実験し、水で拭き取れば後が残らない性能のものを使用しました。 カーペットは、欧米では当たり前のように病院等公共機関で使われており、クッション性や断熱性もあり診療所では適した材料だと判断しました。 玄関を入るとL字に待合が拡がり、受付カウンターも真ん中に据え迅速な対応ができると共に、解放感のある待合となりました。

飾り棚のある待合スペース

玄関正面には飾りケースを設置し、患者さんの目を和ませます。 飾りケース内部は、古色仕上げの真鍮パネルと鏡を使い、飾りを引き立たせます。 ソファーは、人工皮の造り付ソファー。汚れもすぐ拭き取れますし、見た目もシックでゴージャスです。 壁は木目調として目に優しいインテリアとしました。 隣地に接する窓には木製ブラインドを設置し、木調のインテリアに合ったものとしています。

間接光で優しく包まれた待合スペース

天井には間接照明を設け、優しく全体を照らしました。既存の曲面壁を利用し天井も曲面を使うことで、柔らかいイメージのスペースに生まれ変わりました。 天井を明るい色で仕上ると、間接照明だけで充分な明るさを得られますが、患者さんの年齢や、本を読んでの待合の為、ソファーの上にダウンライトも設けています。

工事は、解体から仕上げまで17日という超短工期でしたので、造り付家具も先行発注で、仕上られた壁にスポッと入るようにしなければなりません。 寸法に対しては細心の注意を払い、現場で1mmの誤差無しに施工しました。

患者さんへの目が行き届く受付カウンター

カウンターは、患者さん側には本棚として、受付内に対してはパソコンやレジ、事務作業がし易いコアとして考え尽くされたものです。 診療室への出入りは扉で、待合への出入りは、カウンターを上げ下げして行います。 カウンターの仕上げは、傷が付きにくく丈夫で清潔感のあるメラミン加工です。

書斎のような診療室

白く緊張感のあるインテリアではなく、どこか住宅の書斎のような、患者さんがリラックスできるように考えた診療室です。 カルテやレントゲンフィルムは電子化に移行していますが、いままでのカルテ関係書類は保管の必要があり、多くの収納スペースを壁面に設けました。 クライアントは、薬の調薬もするので、仕様の異なる薬袋を左側縦に納めています。

カウンター右にはステンレス製の流しと自動水洗を埋め込んでいます。 右の白いアクリ窓は、トイレとつながっていて検尿体を取り出すところです。 トイレ側は、お洒落にさりげなく置けるデザインにしました。

壁、収納が一体化したデスク

左の扉奥が調薬室。 とにかく無駄な動きをせずにスムーズに診察ができるよう考慮しました。

最新の設備を導入した診療室

診療室には電動リクライニングベッドを設置しました。 これだと、ベッドを置くスペースが省けますし、患者さんも寝起きが非常に楽です。

心休まるリハビリルーム

リハビリルームは、できるかぎりリラックスできるような雰囲気を作っています。 照明の照度を落とし、落着いた雰囲気の中でリハビリに打ち込めます。 またベッドで隣を気にせずゆっくり測定や診断ができるように和調のロールブラインドを設けています。 右の大きな収納の中には、医療器具が納められ、必要最低限の器具のみ表に設置しました。

ロールカーテンで自在に間仕切るリハビリルーム

点滴コーナーにはリクライニングチェアーを設置、足元を家具で隠し照明も暗くして点滴が受けられるようにしました。 ゆっくりとBGMを聞きながら、治療に専念できる場です。

患者用トイレスペース

患者用トイレも全体の意匠に合わせ、木調家具で作りこんでいます。

清潔感漂う着替え洗面スペース

レントゲンのための着替えスペース。 検査後に、ゆっくりと寛ぎ衣服を整えられるようなスペースを設けました。

患者さんが元気になることをモットーに、この医院にくれば心身共に休まり癒されるスペースとなりました。