過疎高齢化した街に元気を取り戻す養護老人ホーム&デイサービス

コンセプト
過疎高齢化が進み、人の集う場が失われつつある本州最北端のむつ市に、デイサービスを中心とした複合施設を計画した。建物は人々を包み招き入れるよう円形とし、前面にはバスの待合、ライブラリー等誰でも自由に使えるコミュニティースペースを設けた。また地域包括支援センターにも繋がり、老後の不安解消の場となる。内部は、雪の多い冬にも光が注ぐ、明るい円形ホールを中心に、多目的に使える場を随所に設けた。これは従来のデイサービスにありがちな受動的な過ごし方ではなく、利用者自らが活動を選べ、かつ地域の高齢者も自由に使えるようにする為である。また時間外は、浴室は銭湯に、ホール等は市民活動の場として開放する。更に建物全体を高齢者のプレイグランドと考え、スロープを内外に設けた。災害時には避難動線となり夏祭りには観客席になる。主体的で元気な高齢者や市民が楽しく集うこの建物が核となり、街に元気を取戻し、街を変えていく。
平面図1階
L字型に曲がる敷地の真ん中には川が流れており、そこを跨ぐように養護老人ホームを直線的に配置。
北側道路側の街に面するところに円形のデイサービスを中心とした複合施設を配置した。

1階円形ホールのイメージパース
老人ホーム・デイサービスの時間外は、市民の集う場所となる。

平面図2階
養護老人ホームの居室は50床。廊下を街の街路と見立て、凹凸のある廊下とし所々に入居者が集まる
リビングスペースを配置。
廊下の天井にはハイサイドライトから明るい光が注ぎ込まれる。
円形の建物には室内外にスロープを設置。

2階トレーニングエリアのイメージパース
内・外のスロープに挟まれたトレーニングエリア

2階クラブハウスのイメージパース
2階の多目的エリアは、市民の活動の場としても解放する。

2階カラオケルームのイメージパース

R階平面図
スロープは屋上まで続き、屋上菜園を楽しむことができる。

北側道路側から見た全体鳥瞰図

西面立面

南面立面

北面立面

1階玄関からホールに向かう

円形ホール内観1

円形ホール内観2

円形ホール内観3

2階より円形ホールをのぞむ

円形ホール断面図
