銀座交詢ビルディング  1929年竣工の石のファサードが残る

福沢諭吉が提唱し慶応義塾OBが中心となってできた日本で最初の社交クラブ交詢社。 その活動の為に建てられたのが交詢社ビルディングです。1929年竣工したビルの設計は横河工務所、施工は清水組。 近世ゴシック建築と呼びゴシックを基調としたうえでアールデコの意匠を施したデザインでした。 今残っているのはそのファサードの一部ですが、やはり、その部分だけは、趣を感じます。 モダンビルを否定しませんが、このような重厚かつ歴史を背負った建物は、後世にしっかりと残していってほしいもの。 玄関部分のアーチやその奥行あるアプローチが良いですよね。 今ではこのような建物は作れないし、作ってもキッチュになってしまいます。 いろいろな歴史が感じられる建物が残る街並みは歩いていても楽しいもの。これから作る建物は、最低100年はもたせないといけません。