キンベル美術館

柔らかい光

部屋全体の優しく包み込む光とはどういうものか。 直接的な光では無く、間接光を利用して、光が天井から壁をなめるように落ちてくる。 人工照明ではなく、自然光をそのように扱えば、昼間でもホンワリとした暖かい空気で包まれる。 一 […]
窓展

窓展 窓をめぐるアートと建築の旅  巨匠建築家達のドローイングに見る窓

九段下の近代美術館で開催中の窓展 たくさんの窓との関わりを表現した面白い展示会でした。 この窓なんか、ルイスカーンの窓のように、光や景色を採りいれる窓と、風を入れる窓がしっかり分けられていて、なるほどこういうところからヒ […]

ルイスカーン ソーク生物学研究所 さりげないディテールが建物全体を印象づける

建築においてディテールは建物全体コンセプトに通じる極めて重要なパーツなわけですが、細かく繊細になればなるほど、そこに目がいって全体印象が薄れ、下手をするとごちゃごちゃ感一杯な建物になってしまいがちです。 されげなく、し […]

ルイスカーン ソーク生物学研究所 重厚な木製家具

私は骨太な建築が好きです。それは、外観も内観、インテリアも含めて。 カーンの建築は、大地にしっかり足を下した建物で、その安定感により、こちらも何となく安心感を感じます。外観デザインの素晴らしさもさることながら内部のインテ […]

ルイスカーン ソーク生物学研究所 1層分の設備スペース

研究室の上には、設備配管の為のスペースが必要ですが、ここではしっかり1層分のスペースが用意されています。研究・実験内容も時代と共に変化しますし、設備更新も必要。この階は設備のためだけに設けられております。 研究・実験室は […]

ルイスカーン ソーク生物学研究所 はめ込まれたチークの開口部パネル

コンクリート打ち放しと木パネル。いずれも素材そのもの仕上げとして使っているので、経年変化してもその良さは失われる事はありません。しかし完成して60年近く経つのに部分によってはチークの木の色がそのまま残っているのは何故でし […]

ルイスカーン ソーク生物学研究所2 コンクリートと木の外観

ソーク生物学研究所は、実際にできたこの研究棟以外にも研究者の為の宿泊棟や、会議・集会・図書館棟が計画された壮大なものでした。かなりのエネルギーを費やしこのソークはできたわけで、その完成度の高さは60年近く経った今でも変わ […]

ルイスカーン ソーク生物学研究所 空に向けてのファサード

ルイス・カーンは、私の最も好きな建築家の一人ですが、その建物のひとつソーク生物学研究所を見に来ました。20数年前はじめて訪れた時の感動は、今でも想い出します。 コンクリート打ち放しの造形、仕上げの美しさと開口部にはめ込ま […]

メキシコ・アメリカ建築視察まとめ

昨年11月17日から25日までのメキシコ・アメリカ建築視察で見た建築とその感想を述べてきました。 短い期間でしたが、結構見るべき建物を見れて充実の旅でした。 それぞれの建築家の建物は、やはり長い年月大切に使われ、大事にさ […]

ルイス・カーン キンベル美術館(3)

光は、天井のスリットと壁のスリット、一部屋根と壁のスリットから入り込みます。天井のスリットは、一部つなぎの梁はあるものの、端から端まで通り、屋根と妻壁もスリットで切れているので、構造的にどのようになっているのか迷いますが […]

ルイス・カーン キンベル美術館(2)

地下部分の入口から中に入ると、正面に1階に上る階段があります。 手摺がまたしびれるディテールで、金属の1枚板を曲げて造ってあります。 存在感がありかつ空間を締めるデザインです。 一歩一歩踏みしめて昇っていきますと、美しく […]

ルイス・カーン キンベル美術館(1)

この視察旅行の大きな目的の一つであったアメリカテキサス州フォートワースにあるキンベル美術館です。設計はルイス・カーン。ルイス・カーン設計の建築を見るのは、2作品目。20年以上前にソーク研究所という偉大なる建築を見て、その […]