上野西洋美術館に松方コレクション展を見に行く

第一次世界大戦の中、イギリス・フランスを中心に西洋絵画を購入した松方幸次郎。 そのコレクションの展覧会が今上野の西洋美術館で開催されています。 松方コレクション 日本で芸術家を目指す若者に、西洋の本物を見せたい!という松方幸次郎の強い想いから、 沢山の名画を購入。しかし、時代は容赦なく、その想いを打ち砕いていきます。 平和になった日本に1959年、フランス政府から松方コレクションの大部分が変換され、日本で最初の美術館である西洋美術館に飾られます。 そこまでの道のりは半端なものではありませんでした。 原田マハさん執筆の「美しき愚かものたちのタブロー」を読んで、西洋美術館に出かけられると、更に楽しく、深く絵画を鑑賞できます。 西洋美術館も松方コレクションを日本に返還する条件としてフランス政府が、美術館を作るように要請した結果、出現した美術館なんです。 その屋外に展示してあるロダンの「地獄の門」もその際、返還されたものだということが、今日知りました。 松方コレクション ロダンの代表作でもある「考える人」は、この地獄の門の真ん中あたりに据えられいるんですね。 迫力あります。 松方コレクション 松方は、印象派の画家モネと個人的に親しくなった日本人。モネの傑作を沢山購入。 最も大きな睡蓮の作品は、戦争と激動の中で、その絵の半分が失われた姿で2016年に発見され、西洋美術館に寄贈されました。 大変な修復作業と並行してAIによる完成品の予想画がCGで展示されています。 松方コレクション