鉄骨の柱、コンクリートの壁、木集成材の屋根のハイブリッド構造で構成された楕円形の建物
さてさて、このような楕円形の建物を木の梁を表しながらどうやって実際に作り上げたのでしょうか?直線の連続で曲面を作るとなると、全て木造でもできますが。曲面の壁となるとなかなか難しい。この牧野富太郎記念館では、コンクリートを基礎と壁に使い、柱は鉄骨。楕円形状に鉄骨のリング状の梁を廻し、そこに集成材の木の梁を架け渡し、屋根を架けています。開口部は、直線の連続の木製サッシ。極めて施工が難しそうですが、実にうまくまとめていました。
竹の中庭を廻りこむようにして建物があります。
サッシの上にはリング状の梁が廻ります。
細い柱と棟の鉄骨。
地下の図書室に降りる階段部分