沖縄中村家住宅 と 山の斜面に残されたコンクリートの廃墟

沖縄の伝統的住宅を今に残す中村家住宅。 玄関前の壁ヒンプンは、母屋と外周を廻る壁との間に設けられた壁で台風による強い風は、屋根へ、弱い風は母屋の奥へと導く役目があります。 また、魔除けという意味もあります。 で、中村家の内部と行きたいところですが、残念ながら定休日でした。 家の周りを囲む厚く、強い壁。その向こうに見える琉球瓦の自然素材の色彩。見事です。 今度は、近くにある世界遺産中城城跡に向かいました。 その中城城跡のすぐ横に、コンクリートがむき出しの廃墟があります。 緑で覆われた山に、コンクリート打ち放しの骨組みがそのまま残っていました。 何とも、不思議な魅力を感じます。 コンクリートの素材そのものと自然との対比、有機的なものと幾何学的はフレーム。 絡み合う緑。 自然に負けないで建っている力強い建築。緑の中に溶け込む建築。 思わず見入ってしまいました。