駒井家住宅(3)外部は、スパニッシュ風 内部は、和室 和洋折衷の住宅
京都の駒井家住宅は、今から90年ほど前に建った住宅建築
まだまだ和風が多い中、スパニッシュ風の外観の建物はさぞ、珍しかったと思います。
その駒井家住宅は、ほとんどの部屋が洋間。1階に1部屋のみ和室があります。
これは駒井静江夫人が、和服での生活をされていたから。
外観は、洋風ですが、ここに和室を持ち込むと、どうしても開口部がアンバランスになりがち。
そこをこの住宅では、出窓という解決法で、見事にデザインがなされています。
出窓の奥行きを利用して、内側には障子を設置。ふすまと障子、竿縁天井による端正な和室となっています。
障子を開けたところ
和室は、玄関からすぐの場所に配置。
また、サンルームともつながっていて、回遊性も考慮されています。
サンルームとの扉は、和室側はふすまで、サンルーム側は板戸。