国宝長崎大浦天主堂
小高い丘の上に建つ大浦天主堂。
1865年の建立で日本におけるキリスト教建築の中で最も古い教会です。国宝。ユネスコ世界遺産にもなった中心的建造物。
殉教した日本二十六聖人に捧げられた教会で、二十六聖人が殉教した長崎市西坂の方向を向いて建っています。
建立された時の大浦天主堂は、今より小ぶりで外観は黒地に白い格子のナマコ壁でした。内部はリブ・ボールト天井の和洋折衷様式。
その後1873年に政府が出した禁教の高札撤去により262年の禁教令は効力を失い、1889年の信教の自由により長崎各地で潜伏していた
信者のカトリックへの復帰がはじまります。こして手狭になった大浦天主堂は1879年に創建時の建物を包み込むような形で2倍の増築され、
今に至るということです。
建立当時の外観
そして、増築された平面図
現在の大浦天主堂の正面ファサードです。
急な階段の先には白いマリア像が迎えます。このマリア像はフランスより贈られた「日本之聖母像」と呼ばれます。
側面
原爆で被害を受けるも、爆心地から離れており、しかも煉瓦臓であったため、修復が可能で、現在に至る。