まだまだ残る傷跡 福島県富岡町
いわきから車で海岸線を走りました。一昨年は、がれきが海岸沿いに積み上げられ、流された木造の家屋の基礎だけが無残に残っていましたが、がれきは袋に詰めて整理され、海岸沿いは建設機械で一杯でした。新しい堤防工事があちこちで行われていましたし、残されていた基礎もだいぶ撤去され、整地も進んでいました。Jビレッジから先の道路も開通し、幹線の除染がかなり進んでいました。
しかし、その先の富岡の方はまだまだ。幹線道路からひとつ道を入ると、あの時そのままの状態で町が残っています。
富岡駅にも寄ってみました。
先の海岸では、除染工事と堤防工事の機械がさかんに動いています。
それにしてもあまりに大きな範囲なので、それは気の遠くなる工事です。
本当にこれだけの堤防工事が必要なのか。海は見えなくなります。勿論未来に対する安全で安心なまちづくりは必要なのは解りますが。
堤防を作るより、もっと街に対してお金をかけられないのか。より安全に逃げられる街というのはできないのか。いろいろな場所で沢山の人が意見を出し合い、新しい街構想が練られています。どれが正解か判断は難しい。
いろいろ考えさせられます。
畑にはまだ漁船が放置されていました。除染も山の方は手が付けられない状況です。以前人が住んでいた町に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。