中山英之展をギャラリー間で見る
乃木坂のギャラリー間で開催中の中山英之展
建築のそれから/and then
模型と映像で、建物のコンセプト、完成してからの建物の使われ方等を見せて考えさせられる展覧会でした。
建物は完成したら、そこから建築家の手を離れ、クライアントの生活、考え方がその建物に注入されていきます。
いろいろなコンセプトを考えて提案し、受け入れられて建物が完成してもクライアント次第でいかようにもその建物の活き方が変わります。
コンセプトが上手く作用して快適な暮らしになっているもの、そうではなくてクライアントの価値観で、まったく違う使われ方がしているもの。
それぞれですが、僕としてはクライアントさんが自由に自分のやりたいよう使いこなせるような建築が本物だと思いますがね。
で、沢山の建築と模型、映像の中で特に面白かったのがこの住宅
御主人のアトリエと住まいが1本の道を隔てて建てられていて、建物の両側にはその道を開閉できる大きな扉が付いています。
朝クライアントさんがその扉を開けると、その道には郵便屋さんや宅配便屋さん、ピザの宅配屋さんなどが自由に入ってきます。
内のようで外ともつながる道が建物の真ん中にある。しかもそきには屋根が無いので完全な外部空間。
その扉と道との関係が、新しい提案でとても刺激を受けました。
こちらは、全てが曲線でできた家兼アトリエ
まっすぐな壁が無く、床レベルの様々で、階段も上から下まで直接つながっていなくて、あちこち辿りながら上下を移動する。
基本吹き抜け空間なので、違うレベルも繋がっているように感じます。
曲線の一筆書きなので、空間に途切れがないのです。どこまでも続いていく感じ。途切れなし!
なるほど、直線が無く、曲線で閉じられているということはこんな感じなんだなと思いました。
クライアントさんも上手く使いこなしていて、面白い。居場所もあちらこちらに沢山あり、楽しそうです。
そのほかいろいろヒントをもらえる展示でした。
コンセプトが面白い
いろいろな考え方1
いろいろな考え方2
いろいろな考え方3