水戸市民会館(2)大断面集成材の木造架構の空間「やぐら広場」
大断面集成材の木の柱と梁をやぐら状に組みあげた大空間
それが「やぐら広場」です。
柱は高さ19m
舞台音響や照明装置も配置され、いろいろなイベントに対応できるマルチ広場
2階へあがるエスカレーター
その2階には、やぐらで囲まれたラウンジギャラリーがあります。
市民に開放されている空間性豊かなギャラリー。
スロープでレベル差を吸収し、何段かの囲まれたスペースが、落ち着きを与えています。
本を読んだり、勉強したり、自由な使い方ができそうです。
スロープを下ると大ホールのホワイエに繋がります。
このホワイエからは水戸芸術館の中庭が見えます。
2階からの見下ろし
やぐら広場の床は、コンクリート金ごて押えの上、浸透性表面硬化剤塗布磨き仕上げ。
これだけ大きな面積だと、どうしても収縮クラックがはいるのですが、クラックは見当たりませんでした。
しかも輻射床暖房までしているのに。凄いな。
柱は、勿論床に突き刺さります。
この建物は全てが木造ではなく、音響が必須の大ホールや中小ホールの納まる中心部は鉄筋コンクリート造。
そのコンクリートの箱の廻りを木のやぐらがぐるりと囲むという計画になっています。
やぐら広場は、街と反対の水戸芸術館を繋ぎ、通り抜けができます。
こちらは、水戸芸術館側のファサード
夜にコンサートが開かれる時は、外からもホールホワイエの賑わいが見て取れます。