雲仙観光ホテル(1) 空気が変わるアプローチ 竹中工務店の設計施工第1号の建築

クラッシックホテルの1つとされる雲仙観光ホテル 前々から是非見て見たかったのですが、それが現実となりました。 雲仙普賢岳の麓に広がる硫黄と湯気が立ち上る雲仙地獄。このあたりは沢山の旅館が立ち並んでいますが、 その中に雲仙観光ホテルもあります。 入口は、車1台が通れる道で、ちょっとわかりにくいのですが、そのアプローチに入るや否や空気感が変わります。 雲仙観光ホテル 真っすぐに伸びるアプローチの先の真ん中に、屋根勾配のある切妻屋根と赤褐色と白い外壁が見えます。 両側の背の高い樹木が並ぶがゆえに、パースペクティブに視線がこの中央の建物に注ぎ込まれます。 雲仙観光ホテル 石畳の床も良いです。 雲仙観光ホテル 雲仙観光ホテルの概要 竣工は昭和10年10月10日 竹中工務店の設計施工第1号の建築です。 雲仙観光ホテル そして昭和30年代のパンフレット 雲仙観光ホテル 外人観光客用のパンフレット。 これを見ると、アプローチは、真っすぐ伸びる道だけ で両側には樹木はなく、廻りも建物はほとんどなく、建物全体がみえるような環境だったんですね。 雲仙観光ホテル 玄関部分の外観 赤い瓦屋根や、木の小口を白く塗装しているところも良いですね。 雲仙観光ホテル 客室が並ぶ外観 石積みの基壇1階部分、2階の丸太に塗装の壁、3階は白い外壁に赤褐色の手すりが映えます。 また、木製サッシの白いフレームも外観を引き締めています。 サッシの形状も凝っています。バルコニーに出るドアとその横に付く上げ下げできるサッシのコンビネーション。 雲仙観光ホテル 車寄せのあるエントランス 雲仙観光ホテル 大きな庇屋根の下がエントランスです。 雲仙観光ホテル 比較的低めに感じる天井高も良いです。 太い木のフレームワーク。 好きです。 雲仙観光ホテル 玄関入って、外を見返したところ 左の台は、玄関でお客様を出迎える従業員のスペース。 外の緑が眩しい。 雲仙観光ホテル