会津さざえ堂 昇って下る不思議な建築
では、内部へ。
正面庇と竜が踊る入り口から左へ、時計回りで昇っていきます。
スロープ状で床には滑り止めの桟木が打ち込んであります。
開口部も斜めにあがっていきます。
天井は低いのですが、実はこの天井が、下るときのスロープの床なんです。
さらにクルクルと昇ります。窓からは遠く会津の街が見えます。
で、これがてっぺん。
どうやって上りと下りが交差するのかがこの建物の最大のポイントかと。
なるほど、ブリッジなんですよ。
この聖なる場所からまた下るわけです。
天井には6角形の天板があり、この建物が6角形だとここで解ります。
で、今度は下り
建物の中心にたいして開口部があり、そこから昇るスロープがみえます。
この隙間が、唯一反対の動線を覗けるスリット
昇って下る。この行為は今の現代建築で使うとすると美術館か、図書館か・・
ニューヨークのライト設計のグッケンハイム美術館もスロープの建築ですがライトはこの建物を参考にしたかも・・・?
上下を移動する行為は、気持ちを高ぶらせますよね。その気持ちの動きを上がって下るまで持続させる建築なんて、世界にこれ一つかもしれませんよ。
いやー、楽しい建物でした。
で、帰りの出口は、豪華な入り口の反対側にこれはさりげなく着いていました。