上智大学15号館 木のクロスで建物を覆う。耐久性塗装で自然木の色を保つ
四谷の上智大学四谷キャンパス15号館です。
白い外壁の大きな校舎が並ぶ最後のところに、木の格子で囲まれた小さな建物があります。
よく見ると、細かい木がクロス状に組まれていて、とても美しい。
太さの異なる木をT字型に組合せ、それを鉄骨のフラットバーの方立に固定しています。
木を外壁に使うと、紫外線でまずグレーになり、その木の持つ色は経年変化していきます。
この建物では、住友林業が開発したシリコン系超撥水形塗料S-100を塗布。
さらに兼松サスティックの防腐・防蟻剤を含侵され、耐久性を高めています。
この建物が竣工したのが、2022年4月ですから、2年は経過しています。
確かに、最初の木の色よりも薄くなってきているようですが、木の持つ風合いは、保たれていますね。
住友林業によるとメンテナンスは5年後。そのあと10年に1度の再塗装で色合いを保てるとのこと。
本物の木を用いた外観は、やはり偽物とは違います。
また数年したら、色の変化を確認したいと思います。