襖の奥深い煌びやかさ

自然素材の木肌の色、つや、形状の美しさは、素材そのものを生かす日本の文化であります。勿論建築だけではなく、食の世界にも通用する世界観ですね。 そんな落ち着いた空間の中にいれられる襖は、それだけできらめく輝きを発するもので […]

経年変化を楽しむ錆壁

こちらの茶室は、壁に鉄粉がいれてあり、それが酸化することで、錆色になっています。 何とも言えない経年変化によってできる壁。 新築から年を数えるごとに趣がでてくるという何とも奥が深い壁ではありませんか。 書院の落とし掛けの […]

遠山邸大広間床の間

これが遠山邸の中棟大広間の床の間です。 まず、あまり今では見られない壁に目がいきます。 本霞というもの。左官仕上げですね。赤褐色の色が何とも言えません。 床柱は、有名な京都北山の北山杉の絞り丸太。 始めのうちはちょっと白 […]

遠山邸美しい桐の天井

大広間の床の間廻りです。 ここでは天井の美しさに目が行きました。 これは桐板天井 桐はとても好きな材料でして、我が家など床も桐、天井にも桐板を貼っています。何といいましても、木の目がまっすぐでくせが無く、色も白く、柔らか […]

遠山邸 おさ欄間の美しい縁

遠山邸の内部へと入って行きます。 18畳の大広間からは美しい庭園が見られます。 ぱっと見て、綺麗だなーと感じたのは、まずは縁の欄間のデザイン。 大きな開口部の上を美しく飾る。 欄間の中で細い桟が縦に細かく組まれたものをお […]

遠山邸 東棟18畳の田舎風居間

東棟は、表玄関から入ってすぐの棟ですが、大きな台所、土間、内玄関そして18畳の大きな居間から構成されます。18畳居間の畳は無縁畳で、囲炉裏がきられ、外観も茅葺屋根をもつ、豪農の趣。 表玄関の両側にある8畳。格子も太く、力 […]

遠山記念館 邸宅 2年7か月を費やした木造建築

遠山邸です。日興証券の創立者遠山元一が建てた邸宅。 西・東・中棟の3つの棟からなる家で、昭和8年縲鰀11年まで工事を行いました。 3つの棟はそれぞれ趣が異なり、今では使えないような多種多様な銘木が使われ、木を学ぶ教科書の […]

桶川の家5 床の防音

木造建築は、コンクリートや鉄骨造の建築に比べて音が通ると言いますか、遮音性能は劣ります。言い換えれば、家族の気配が伝わりやすい家ということですがね。 完全遮音の家よりも、家族の気配が何となく伝わるぐらいが緩くて良いかなー […]

遠山記念館 有機的な内部空間 今井兼次設計

玄関を入りますと、少し洞窟のようなコーナーがあり、曲線を随所に用いた独特のデザインが見られます。 柔らかさと、力強さが感じられるディテール 2階に上がっていきたい衝動にかられる階段です。 展示室は、自然光を柔らかく取り入 […]

桶川の家4 梁表しの天井

木造住宅の設計においては、屋根の梁や垂木をそのまま室内に表わすデザインをよくします。これは、屋根の架構が美しく、天井を貼ってしまいますとその木の良さが隠れてもったいないのと、空間を広く使いたいという理由からです。 今回の […]

桶川の家3 外壁下地完成

外壁は、構造パネルとしてダイライト9mmを貼っています。構造合板ラワンベニヤと比べて構造耐力上は遜色ありませんし、通気性能があるので、内部結露しにくいという判断からです。今回の断熱はセルロースファイバーですので、通湿 […]

遠山記念館 今井兼次設計の美術館

久しぶりに遠山記念館を訪れました。 以前は事務所の建物が出来たときに見学会できたわけですから20数年前ということになりますか。今回は美術館もさることながら、遠山邸をじっくり鑑賞してきました。 日本建築の素晴らしさが凝縮さ […]