キースへリング美術館(2)

キースへリング美術館は、通路(街路)の建築です。狭い通路を歩いていって暗い展示室に行ったり、そこから抜けて天井の高い大空間の展示スペースに出たり、外部展示室が顔を見せたりして歩いているだけでも楽しい建築です。 通路というか街路なので、床は勾配があり、水平ではありません。 下がったり、上がったり、靴をぬいだりして進みます。 均質な空間は無く、いろいろな大きさの展示スペースがキースへリングの作品に合った形で展開し、面白さがストレートに伝わる建物です。個人の作家の美術館だからできたとも言えます。