O邸マンション改修工事(2)

今回の工事は、間仕切りから仕上げまで全てをリフォームする計画ですので、既存の壁、床や天井の仕上げ及び下地その他キッチンからトイレ、ユニットバスまで全て解体し、スケルトンの状態にしました。 完全にスケルトンにした状態 壁の仕上げを外してみますと、断熱がされていないことが判明しました。 サッシのガラスも勿論シングル板です。 サッシに関しては、マンションの所有権が絡みます。通常外部のサッシまでは共有のものでなかなかいじれないのですが、今回は、サッシ自体がかなり古く使い勝手が悪いことや省エネ的にも不向きであり又、防犯上も見劣りするということ、更に新しいサッシを古いサッシ枠に嵌め込むという技術的工法もあり、外から見た目も意匠的にマンションの価値を下げるようなものでは無い事等を理由に管理組合の方やメンテナンス会社の方と協議して変更することにしました。 配管は、当時は下の階の天井内で納めていましたので、写真のように上階の排水管が見えています。 この部分に関しては、漏水が無いかを確認し、音ができるだけしないように保温材を巻き込む方法を取りました。 マンションのリフォームで思いの他苦労するのは解体です。解体する材料は、エレベータに入る大きさまで細かく砕き、さらにエレベーターを用いて1階まで運ばなければなりません。通常の解体よりも時間と人件費がかかります。廊下やエレベータの養生も勿論きちんとします。