O邸マンション改修工事(8)

いよいよできあがりです。 玄関を入ると木で囲まれた空間が迎え入れてくれます。 奥の書斎まで視線が通り、光が入り込みます。本で囲まれた書斎は、一人でじっくりと調べ物をしたり、集中して本と楽しめるスペースです。 正面左上の開口は、ここに観葉植物や何か飾りを置くスペースです。 左側の引き戸を開けると廊下に繋がります。 廊下の天井高さは、2.250mmですが、建具が天井までの引き戸となっているので、垂直方向に目線が行き、とても高く感じます。奥からはリビングからの光が差し込みます。 リビングと和室はつながっていて、南からの光で溢れています。 造り付の家具は、緩やかにカーブを描くことで、優しく2つの部屋を繋いでいきます。 キッチンと廊下を見返したところ。 ダイニングからは、キッチンの一部が見え、料理をする奥様と会話ができます。ガラスの部分は、大切な置物を飾るスペースです。 建物は鉄骨鉄筋コンクリート構造で、丁度大きな梁が部屋を横断していますが、逆にこの梁で領域が区切られ、アクセントとすることができました。 ダイニングの照明は、ヤコブセンデザインのAJロイヤルランプです。フォルムが優しく、光も下と上に行くので、部屋が何となくホアッと明るくなります。私もお気に入りの照明の一つです。 玄関と書斎のかちっとしたスペースと、リビング・ダイニング・キッチンへと流れる明るく優しいスペースが混在し、とても住みやすい住宅になりました。風も非常によく通り抜け、昨日の猛暑でもじっとしていれば、冷房不要です。これから本が入り、長年大事に使われてきた食器棚や冷蔵庫が納まり、新しいカーテンが付くと完成です。