首里城の政治を司る中心正殿の前の庭「御庭」です。
赤いタイルがライン状に敷き詰められたこの庭では、様々な儀式が行われました。国王がお出ましになる儀式では、国府の諸位諸官がこのラインに沿って位の高い者から並び、整然とした雰囲気の中で行事が行われたそうです。
このラインですが、正殿に向かって対称ではなく、すこし振れた配置になっています。
諸官のかぶる帽子の色も美しく、琉球独自の文化を感じる事ができます。
今正殿は、琉球漆の塗装工事中でしたが、できた部分は、色鮮やかの中にも落着いた色気で沖縄の空気にしっくりと溶け込んでおりました。