リカルド・レゴレッタ カミノ・レアル・メキシコ(3)

エントランスロビーに併設されているブルーラウンジです。 写真は朝のものですが、光が上部から注がれ青い壁に反射して神秘的な空間になっています。夜は、バーとなります。 前方に進むとそこは吹抜けの大空間となっていて、ハイサイドの格子を通して光が入り込みます。ここでも壁の厚さというか力強さが感じられます。 細かいディテールは無く、大きなマッス(かたまり)でデザインがまとめられており、それがかえって壁や空間の力強さを強める結果になっていると思います。 水盤の上にガラスの床が浮いておりそこにテーブルがセットされ、テキーラを飲んで夜を楽しみます。一部滝もあり、水の音も楽しめる趣向。視覚・聴覚・味覚を刺激する場となっています。 泊まった部屋は1階で、開口から前庭を見たところです。 天井高さは、2.655mで、開口は天井一杯なので、さらに部屋が大きく広く感じます。 庭と外界は高いコンクリートの壁で遮蔽されているので、壁の内側は別世界が拡がっています。 左が客室棟。ピンクルーバーの向こうがプールです。客室棟の壁は上に行くほどセットバックしているので、空が解放されて圧迫感がありません。 設計的に本当に良く練られた魅力あるホテルでした。

この投稿へのコメント

  1. said on 2011年6月5日 at 11:41 AM

    レゴッレタの三番目の作品(1966)が駐在していた会社のクエルナバカ工場と判ったのは最近です
    毎週通って居ながら写真が残って居ないのが残念です

  2. ひげのヒデちゃん said on 2011年6月6日 at 8:28 AM

    撮られた写真のいくつかHPで拝見しました。今回の建築ツアーではメキシコ滞在が短く、ほんの一かけらしか見ることができませんでした。次回は、遺跡を含めてじっくり学びたいと思います。メキシコの建築は、やはり壁の建築。そこに色彩豊かな表情が施され、やはり光の強さを感じました。レゴレッタの作品もまだまだ触れてみたいものです。