ルイス・バラガン サン・クリストバル(2)
ピンクの壁に空けられた開口部のプロポーション、壁の高さ等は全て馬に乗った時に丁度心地よい良い寸法で決められています。ここは、人と馬の為の家なのです。ピンクの壁と水盤で構成されたこの広場を中心に人や馬の住居、調教場、牧草地が配置されていて、この水盤は馬が走った後で身体と足を冷やす為に設けられています。
訪問したこの日はあいにくの曇り空でしたが、日が一時射すと、ピンクの壁が生き生きと映え、陰影がくっきりと現れてまったく違う表情を見せてくれました。
馬舎から調教場へ向かう馬。まさしく絵になります。
滝のある壁の向こう側が馬の舎です。ピンクと赤褐色の壁で挟まれた馬舎は、片流れの屋根を持ちます。これは、馬舎内に充分な光をハイサイドライトから採り入れる為です。。
水は、壁と壁の間を滑り降りてきます。
これは馬を繋いでおくためのもの。
広場の一番奥から白い壁の住宅の方向を振り返って見た写真です。