レム・コール・ハース マコーミック・トリビューン・キャンパス・センター
IITの構内に2004年に完成した学生会館。設計はレム・コール・ハース率いるOMA。キャンパスセンターは、大学クラブ、会議センター、レストラン、書店コンビ二など散在していた学生用諸施設を集めるプログラムで、大学構内を南北に縦走する高架式鉄道に添って計画され、コンペによりOMAが設計。大胆にも高架を金属チューブで囲み、建物をその下にもぐらせ居住空間を確保しています。内部は以前学生達が通っていた学生宿舎と教室棟間の小道をそのまま取り入れデザインしています。
IITのキャンパスは、ミースの設計した教室棟が整然と並び、今では面白みが無くなっている中で、この建物は新たなキャンパスのランドマークとなっています。
何といってもこのコンクリートと金属による楕円チューブが極めて迫力があり、その機械的力強さに圧倒されます。
エントランス部分のオレンジ色のガラス壁面
建物の一部にはミースの設計したコモンズビルが組み込まれています。ここは改修されて学生食堂になっています。
OMAの建物を見るのはこれが3作目ですが、コンセプトは勿論素晴らしいものなのですが、できている実際の建物も思った以上に迫力があり、こちらのハートに訴えてくるパワーが漲っていました。