フランク・ロイド・ライト 落水荘(4)
リビング・ダイニングは、非常に広いワンルームで、水平開口から森の緑が見えるので、実感として明るいのですが、その中でもこの部分には天窓が付いていてひときわ明るくなっています。
廻りこんで見ると、天窓の下は、ガラスケースとなっていて、川へと下りる階段が見えます。
ガラスケースは、上の部分が奥へとスライドし、手前は、両方に開くシステムです。
非常に細い鉄骨のサッシですが、動きもスムーズで、自然川へと下りていきたくなります。
夏は、涼しい風が入ってくるのでしょう。
明るい部分と暗い部分のめりはりが空間にあるため、奥行きが感じられます。しかもこの明るい部分にもう一つのしかけがある為、更に感動がおこります。わざわざ部屋の中から川へ降りる階段を付けるなんて・・・やられた!という感じ。