ル・コルビジェ ラトゥ-レット修道院
ドミニコ修道院のサント・マリー・ド・ラ・トゥーレット修道院の建設にあたりクチュリエ神父は設計者のル・コルビジェにル・トロネ修道院を訪れることを勧めました。その結果うまれたのがこの修道院です。
コンクリート打ち放しとガラスで構成された近代建築。
左の像の鼻のある建物が聖堂。右が修道僧のための個室や食堂棟となっています。
上部の小さなバルコニーが並んで部分が個室。その部分は外壁部分に石がはめ込まれていて、非常に荒いテクスチャーになっており他の部分との分節がなされています。
斜面に対して迫り出したような配置で、圧倒的ボリューム感で、力強さを感じます。
フジツボのような形のものが屋上に付いていますが、これが祈りの部屋のトップライトです。
建物は四角で、その中が中庭になっていて、いろいろなオブジェ的建物がくっついています。
一つの街を凝縮したような建物で、斜面の下からのみ全体像が解ります。
コンクリートとガラスという最低限の素材を用い、様々な形態を散りばめたことで、非常に変化に富んだ建物になっています。