ル・コルビジェ パリのアトリエ(1)
コルビジェが長年過ごしたパリのアトリエです。まず外観。通りの建物に対して高さが統一され、各階の高さも廻りと合致してる為か、良く見ないと通りすぎてしまうほど、街に溶け込んでいました。よくよく見ていくと勿論そこは、並々ならぬデザイン・ディテールなのですが。
1階の共用玄関を入ると、カーブした白い壁が向かえてくれて、自然に奥へと導かれます。
トップライトから光が差し込んで、明るいホールとなっている中に黒いエレベーターの扉があります。
それに乗って最上階で降りますと、狭い廊下があり、その先に玄関があります。
この廊下は、中庭に面していてガラスブロックから全面に光が差し込みます。それにしてもちょっと窮屈なほど狭い廊下なのです。
玄関ホールを入ると左にペントハウスに昇る周り階段があり、そこから光が差し込んできます。玄関ホールは、左右に茶色の大きな回転扉で区切られていて、右に行けばアトリエ、左の扉を行けばプライベートなリビング・ダイニングスペースとなっています。
左のダイニングスペース側の扉を開けたショット。
階段ホールは、この家の中心になっていて、気分が入れ替わる装置みたいなもの。このコンクリートでできた周り階段が優しく、美しくしびれてしまうのです。このざっくりした感触がほっとさせるのです。