ル・コルビジェ マルセイユ ユニテ・ダビタシオン(2)
屋上の換気口等は、非常に彫刻的です。住宅の住戸の部分が水平・垂直の厳格なグリッドで構成されているだけに塔屋の形態が目を引きます。
全体のボリュームが大きいので、この煙突もまた大きく迫力満点。
屋上からの景色は抜群。
で、このユニテ・ダビタシオンの最たる特徴である断面・平面は、このようになっています。
断面図の真ん中が共用廊下。左右にメゾネット住戸があり、一方は2階部分からアクセスし、もう一方は1階部分からアクセスします。
これだと、光は両側から得られるしプライバシーも保たれ、しかもダイナミックな吹抜け空間を持つことができます。
ファサードの写真で大きなバルコニー開口と小さなバルコニーが交互になっているのはこの断面からでてきたものです。
これが1950年の案ですから驚きです。