ル・コルビジェ ブラジル学生会館(2)
ピロティーから上は住戸で、その柱の中を貫通している部分がホールですが、この部分は水平方向にずっと伸びていてなかなか気持ちがよいのであります。
低い天井スラブが伸び、その向こうのガラスウォールから外部の光が注がれます。
均等に並べられた柱とい存在は、ほとんど意識されず、自由な空間が拡がるのです。画一的なルームというのでは無く、簡潔されずにあいまいに繋がるという意味でも真さに今の現代建築に通じるものでした。
厳格な空間も良いですが、有機的な空間も面白いのであります。
奥に進んでいくと一部床が掘り下げられると同時に高い天井部があり、ここはいろいろな催し物に使われる椅子席のあるホールとなっています。
別棟の管理棟までこの低い天井の建物は続いていきます。
カーブを持つ壁に添っていくと、天窓のある管理棟入口のホールに出ます。
ここで、建築散策は終点ですが、壁が曲線のため空気がよどまず、そのまま元の道に引き返します。
ここからもピロティー下の中庭が見渡せ、視界の拡がりを感じることができます。