広島平和記念館-2
ピロティーのコンクリート打放しの柱は、その造形感覚も素晴らしく、しっかり大地に建っています。
原爆の威力は、凄まじく一瞬にして多くの尊い命が失われた訳ですが、その哀しい感情と魂が宿っているような聖なる場所でありました。
私の父は長崎で原爆に会い、奇跡的に防空壕で作業をしていたため助かりましたが、学友のほとんどの方が亡くなったと聞きました。戦争の愚かさと哀しさを幾度か父から聞きましたが、このような出来事は二度とあってはならないと改めて感じました。
広島の瓦礫からの復興は、当時の写真からは創造できないものかもしれませんが、今の広島の街を見ますとまさに無からの復興で、人の力の大きさを感じる旅でもありました。東北大震災の被害を受けた街も人々が力を合わせることで、これまで以上の街になると教えてくれているのだと思います。