G3ビルファサード検討3

更にデベロッパーから、1階は商業であるが2階から上は貸し事務所にする、しかもローコスト化という指示のもと造った案 こうなると最初のコンセプトもなくなり、意味が薄れます。何の面白みも無い普通のビルになってしまいます。 こうなると、もう一度最初から考え方を変えて、トライすることになるのです。 設計するときは、いつも頭でコンセプトを考えながら次々と変わる要求に迅速に答えを出していくわけですが、最初のコンセプトが強くそれで押し通していくと思わぬ落とし穴があるものです。いつも頭を柔軟にして、いろいろな引き出しを持ちながら冷静に対処していく心構えが必要なんです。また、様々な要求によっても崩れないはっきりした考え方を持ちながら設計するのも大切なんです。 このプロジェクトは途中で中止となりましたが、こんな感じで設計者はいつも真剣に真面目に建築を正面から捉え、膨大な時間をかけて考え続けています。 商業系テナントの入るビルは、昼の顔も夜の顔も大事です。照明は、とても大切なファクター。