日本の民家1955年展覧会
汐留のパナソニック汐留ミュージアムで開催中の写真展日本の民家1955年を見てきました。写真家は二川幸夫。大学を卒業し、実家に帰る前に寄った飛騨高山の日下部邸を見て日本の民家の素晴らしさを発見し、それから6年もの歳月をかけて、日本中の民家を尋ね、撮影した素晴らしい作品が並びます。
自然と一体化した建築には、いわゆるこれが建築じゃ!というような主張はなく、機能や生活から自然に生まれてきた力強さや、大地にどしっと腰をおろした安定感が感じられます。デザインも皆素晴らしく、今見てもとても参考になるものばかりです。1955年というと高度成長期で、日本の昔ながらの生活や建物は見向きもされず、西洋文化にとって変わられる時代の流れの中で、日本古来の建築の凄さを見事に捉えた写真家の目がそこにあります。
この展示会のために編集された写真集も勿論購入しました。
ひとつひとつ吟味して楽しみながら眺めてみます。
シンプルな中に高いデザイン性を持つ民家。私ももう一度じっくり勉強したいと思いました。
皆様も是非ご覧になれば良いかと思います。3月24日まで開催。