サーフィンを楽しむ家 鎌倉の住宅 3 豊かな中庭空間
入口と中庭の部分は平屋で、敷地南側にあることで光が屋根に空けられた開口から注ぎ込みます。
外部のようできちんとプライバシーが保たれる内部空間ですが、なかなかこれだけの広い半外部を取るのは、クライアントの理解がないとできません。しかしこの余裕のある部分が、この住宅を何倍も広く、他の家では味わえない豊かさを提供してくれるのです。
海から帰ってきて外のシャワーを気兼ねなく浴びる場。サーフボードの手入れ、好きなバイクや自転車の整備、子供達の夏のプール場、季節の良い時のバーベキュー広場といった具合にいくらでもここを利用した豊かな生活が思い浮かびます。
家の本当の良さは、心豊かな生活がどれだけ沢山できるかが全てです。設計者があれこれ決めすぎた建築はどこか固くて飽き易いものが多いのですが、作りこまないで、豊かな生活が創造できる場を提供する。それが住宅では一番大切な事だと思っています。