遠山邸大広間床の間
これが遠山邸の中棟大広間の床の間です。
まず、あまり今では見られない壁に目がいきます。
本霞というもの。左官仕上げですね。赤褐色の色が何とも言えません。
床柱は、有名な京都北山の北山杉の絞り丸太。
始めのうちはちょっと白いのですが、このように焼けてきて落ち着きがガーンと出ます。
こちらが使われている材料の表。実物を見て、材を確かめてみるには非常に勉強になりますよ。
こちらは書院の障子。枠は桑材だそうです。障子紙にすかしが入っていてとても綺麗。手の込んだ仕事です。
障子上の欄間は桐板に七宝彫りがなされています。
全部を今の建築に持ち込む気はありませんが、ところどころの見せ場として利用できるアイテムの数々です。