八ヶ岳高原音楽堂 吉村順三設計の6角形の屋根が美しい
八ヶ岳高原音楽堂です。
標高1500mに建つ、音楽堂で、その姿はいつ見ても美しい。
大きくはね出した屋根、頂点に据えられたトップライト、低い庇。
形は6角形を2つ合わせたものですが、フランクロイドライトーレーモンドー吉村順三と引き継がれた建物が持つ本質的な美の空間が繰り広げられます。
森のアプローチから視界が拡がり、この形が目に飛び込んできます。
少し高いところに配置されているので、少し見上げる感じ。心も高ぶりますよね。実にうまい導入部。
自然の中に溶け込む昔ながらの家の素形をしているので、安心してみることができます。けっして派手なデザインではないのですが、このさりげない建物をいざ設計するとなるとなかなかこの領域に達するのは難しい。本当に考えつくされた形態なんです。シンプルですが味わいがある。表だけのデザインではない、奥が深いデザインです。
大きな全体ボリュームを決めたら、あとは屋根のデザインが外観となっている屋根の建築
外から見ると柱と屋根で構成された建物に見えます。